先日建て主様のご厚意で上棟式を執り行っていただきました。
コンクリートのビルが林立する中で、木造耐火3階建ては特異な光景です。
この辺りは渋谷でも有数の繁華街であり防火地域という、火災に最も配慮しなければならないエリアです。
通常であればコンクリート造か鉄骨造となるのが常識でしょうか。
なぜこの計画は木造で進められたのか。
①RC造、S造と比較してローコストであった。
(将来の解体予算も安く済みます。)
②旗竿敷地だったためクレーンでの吊り込みや、コンクリート打設に困難が予想された。
(木造であれば人の手で路地を運び、組み立てることが可能です。)
まだまだ火に弱いイメージの木造建築物ですが
適性に耐火のための設計をすることにより
都市の中心となる場所に木造建築物は十分可能です。
弊社では耐火木造建築物での共同住宅は2件目となりますが
今後ますますこの需要は増えていくと考えており
より安全でローコストを目指し努力を重ねてゆこうと
改めて決意した日でもありました。
上の写真はコンクリート造の建物に囲まれた中で
建て方を行っている様子です。
大きな部材を人の力で揚げている。現場の皆様のお力のおかげ様です。ありがとうございます。
今後とも安全に工程が進みますように。
須藤